世界にも他に類をみない独自の全人格経営者リーダーシップ・プログラム
ISLでは、受講者の世代とキャリアステージを分け、2つの経営者リーダー養成プログラム(変革型リーダー養成プログラム;TLP/戦略型リーダー養成プログラム;SLP)を提供しています。双方を貫く教育理念・哲学・アプローチや、それぞれのプログラムの概要、卒業生の声を紹介します。
変革型リーダー養成プログラム (Transformational Leadership Program, TLP)
変革型リーダー養成プログラム(Transformational Leadership Program, TLP)は、世界に誇りうる新しい日本の経営リーダーの輩出を目的とし、これから10年以内に実際に会社全体の経営トップになりうる選抜人材(40歳代半ば〜50歳代前半)を対象にしたプログラムです。リーダー・経営者にとって不可欠となる行動・判断にあたっての基軸や哲学を自ら確立するというプログラム構成で、イノベーションのジレンマを超克し得る全体俯瞰力、地球規模で経営を鳥瞰する視点、人の上に立つ経営トップに求められるぶれない基軸に基づく判断・行動、規律、冷徹さ、孤独との対峙、人間存在への尊敬と愛情、人間としての高潔さ、人格、人間的魅力に焦点を置いています。
【協奏学習】
第一モジュール:全体俯瞰から、振り返り、そして気づきへ(8月−12月)
経済・社会・歴史・哲学・比較文化・科学などの分野の代表的識者、政治家、社会リーダーらを講師に招き、正解のない問いに対しての自身の納得解を探ります。空間軸と時間軸の広がりのなかでの自己の存在を問いなおし、世界観と歴史観、さらには人間観に立脚し、ゆるぎない自らの軸を持つ全人格リーダーへの成長を図ります。
<セッション一例(過去実績)>
1-1:白紙の自分、企業組織、経済社会を振り返る
- 経営者リーダーの課題と挑戦 (寺子屋式リーダーシップ対話)
- 北城格太郎氏 (日本IBM相談役、ISL最高顧問兼理事)
- 歴史の中での自分の立ち位置を振り返る (経済社会、企業組織を振り返り、課題を洗い出す)
- 野田智義 (ISL創設者、プログラムディレクター)
- 辺境の地でのリーダーシップから自分を振り返る (寺子屋式リーダーシップ対話)
- 中村哲氏 (ペシャワール会 現地代表)
- 企業、社会、個人、そして家族との関係を再考する
- 藤原和博氏 (前杉並区和田中学校校長)
1-2:変貌する世界と、岐路に立つ企業と経済社会の行方を考察する
- 「企業とは何か」を自らの言葉で考える
- 野田智義 (ISL創設者)
- 経営者視点で、企業の存在意義を考える
- 西本甲介氏 (前メイテック 取締役会長)
- 労働、経営、社会のあり方を振り返る
- 古賀伸明氏 (前 日本労働組合総連合会(連合)会長)
- 資本主義の本質を理解する
- 竹田青嗣氏 (早稲田大学 教授)
- 宗教を通して、世界と日本を改めて考える
- 橋爪大三郎氏 (社会学者、東京工業大学大学院 名誉教授)
-
グローバリゼーションの中での社会システムの変容
イノベーションが突きつける人と社会の課題 - 宮台真司氏 (首都大学東京 教授)
- モノ言うNGOとの対話
- 佐藤潤一氏 他 (前グリーンピース・ジャパン 事務局長)
- 企業に求められるグローバルシチズンシップ
- 薗田綾子氏 他 (クレアン 代表取締役)
1-3:世界の中の日本の行方を展望する
- 「世界の中の日本」を、外からの視点で考える (IMDジョイント・ワークショップ(英語))
-
Ralf Bosheck氏 (IMD教授)
Jesper Koll氏 (エコノミスト) 他
- 日本とは何かを、歴史と文化から考える
- 北神圭朗氏 (衆議院議員)
- フクシマから日本の現実と未来を考える (福島フィールド・トリップ)
-
石崎芳行氏 (東京電力 副社長)
馬場保氏 (福島県浪江町 町長) 他
1-4:哲学・科学・宗教思想から、再び自分を振り返る
- 人工知能がもたらす人類の未来
- 石黒浩氏 (大阪大学大学院基礎工学研究科 教授)
- 行動生物学から考える、人間存在と人間行動
- 長谷川眞理子氏 (総合研究大学大学院 副学長)
- 人間文明を、宇宙から見つめ直す
- 松井孝典氏 (千葉工業大学惑星探査研究センター所長)
1-5:自分の内面と対峙し、基軸を確認する
- 自らを省み、心と身体をつなぐ
- 松田恵美子氏 (身体感覚研究者)
- 自分のとっての「生きる」を考える (寺子屋式リーダーシップ対話)
- 樋口強氏 (全日本社会人落語協会 副会長))
- コーチング手法により、自分らしさを再発見する
- 斉藤知江子氏 他 (パーソナル・コーチ)
第二モジュール:分析から構想、そして変革と創造へ(1月−3月)
第一線の経営プロフェッショナルや企業経営者などを講師に招き、企業全体の経営者としての包括的視点、総合的資質、プロフェッショナル能力の開発を図ります。科学技術の急速な進展やイノベーションの潮流など、外部環境の変化を読みとり、冷徹な現実との対峙の上で、グローバルな視点から、優位性と持続性を持つ独自の事業、」経営、組織の在り方を構想し、その実現に向けての行動プラン描きうるプロフェッショナル経営者としての成長を後押しします。
<セッション一例(過去実績)>
2-1:経営の本質と、経営者の役割を概観する
- イノベーションのジレンマと向き合う (寺子屋式リーダーシップ対話)
- 松井道夫氏 (松井証券 代表取締役社長)
- 死の谷を渡る経営者リーダーの条件
- 三枝匡氏 (ミスミグループ本社 取締役会議長)
- 経営者としての意思決定・決断を体感する
- 三谷宏幸氏 (元ノバルティスファーマ代表取締役社長)
- 経営者の視点に立つとは
- 和氣忠氏 (アクセンチュア マネジングディレクター)
2-2:事業の現実を直視し、未来を構想する
- 商いの視点から経営を考える (寺子屋式リーダーシップ対話)
- 大山健太郎氏 (アイリスオーヤマ代表取締役社長)
-
科学技術とイノベーションの地平線
未来洞察からのバックキャスティング - 木村亮示氏 (BCGパートナー&マネジングディレクター)
- 経営数字から、経営課題を洗い出す
- 西山茂氏 (早稲田大学ビジネススクール 教授)
- グローバル超競争下での成長戦略を描く
- 梅澤高明氏 (A.T.カーニー 日本法人会長)
- 「ものづくり」経営の未来
- 藤本隆宏氏 (東京大学大学院 教授)
2-3:グローバル視点で、組織力・経営力を構築する
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グローバル戦略と経営の構築に向けて
組織優位から経営者優位へ - 野田智義 (元インシアード経営大学院 助教授)
- 欧米グローバル企業の経営から学ぶ
- 三谷宏幸氏 (元ノバルティスファーマ代表取締役社長)
- グローバルリーダーの条件(英語)
- Dominique Turpin氏 (IMD 前学長)
2-4:組織力・経営力構築に向けての経営者の役割
- 経営トップに求められるスポンサーシップ
- 柴田昌治氏 (スコラ・コンサルト創業者)
- 個を活かす組織と経営
- 北村吉弘氏 (リクルートHD 常務執行役員)
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組織の意思決定における経営者の役割
組織変革を疑似体験する - 野田智義 (元インシアード経営大学院 助教授)
第三モジュール:責任から矜持、そして更なる人間修養へ(4月−7月)
多彩な体験型ワークショップやアセスメントを織り込みながら、多様な個性、動機と感情を持つ人が織り成す組織活動の営みの本質に迫り、人の共感と信頼を育むプロセスを修得します。同時に先達の生き様に触発される中で、情熱と責務感を持ち、高潔さと人間的魅力にあふれ、人の上に立ち人の人生に責任を持つ、規律、厳しさ、慈愛、品性あふれるリーダーへの成長を目指します。
<セッション一例(過去実績)>
3-1:自分にとってのリーダーシップ
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リーダーシップの本質とは
志、情熱、ビジョンを人に語る - 野田智義 (ISL創設者)
- リーダーに求められる自立とは
- 福島正伸氏 (アントレプレナーセンター 代表取締役)
- 人間力を磨く (寺子屋式リーダーシップ対話)
- 大嶋啓介氏 (居酒屋てっぺん 代表取締役)
3-2:人と向き合い、自分を知り、度量と器量を磨く
- 暗闇の中で自分と他者の関係性を再考する
- 志村真介氏 (ダイアログ・イン・ザ・ダーク 代表)
- 「健常」「障がい」を超えて、人と向き合う
- 志村季世恵氏 (ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ代表)
- 真のダイバーシティを考える (寺子屋式リーダーシップ対話)
- 細川佳代子氏 (スペシャルオリンピックス日本名誉会長)
3-3:人の上に立つ経営者・リーダーとしての責任と矜持
- アジアのリーダーとして生きる (寺子屋式リーダーシップ対話)
- 厳浩氏 (EPSホールディングス代表取締役会長)
- 経営者リーダーにとっての「理」と「情」の相克
- 冨山和彦氏 (経営共創基盤 代表取締役CEO)
- 東洋思想から、リーダーとしての自分を振り返る
- 田口佳史氏 (イメージプラン代表取締役社長)
- 指導者に求められる心のあり方(坐禅と講話)
- 平井正修氏 (臨済宗国秦寺派 全生庵住職)
【フィールド・トリップ】
プログラムでは、頭で考え、クラスルームで議論した問題意識を、五感で体感し、より深めていただくことを目的に、国内外のフィールド・トリップを組み込んでいます。
※こちらは受講料とは別途費用がかかります
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(国内トリップ)
福島フィールド・トリップ
(2泊3日) -
(海外トリップ)
新興国トリップ(イスラエル)
(5泊7日)
※オプショナル -
東アジアトリップ(韓国・中国)
(4泊5日)
【企業経営者ゼミ(鳥瞰学習)】
プログラムにおいて3つのモジュールから構成される、10ヶ月の協奏学習における学びや気づきを、経営、さらには経営者リーダーという視座から統合し深化させることを狙いとしています。自らを経営トップの立場に置き、自社の経営、事業、組織の現状を鳥瞰し、未来を展望する中で、経営者リーダーの視点や発想、心構えを内在化します。
各ゼミは、4名程度で構成され、それぞれ、第一線で活躍する経営プロフェッショナルがファカルティを担当し、メンタリングを行います。自社の経営のあり方を考察し、自らを経営トップの立場に置き、実現したい経営のあり方を構想し、実現にむけての経営者としての行動プランを描きます。全く異なる業界・企業に属し、異なる経験・視野を持つ受講者間での創発的な気づきと学びも、この学習方法における狙いです。
ゼミにおいては、5~6回の会合のなか、ゼミ・ファカルティや他のゼミ・メンバーからのインプットを受け、各メンバーが、『経営構想』を描き、実現に向けての行動プランを作成します。「あるべき」自社の姿を描き、戦略上・組織上・変革上の重点課題を、経営者の視点からまとめあげ、経営構想の実現にむけての数ヶ月から数年の打ち手を俯瞰します。その上で、各メンバーは、行動プランを含む経営構想の内容を、社長就任演説として社員に対して語りかけ、共感と信頼を得ます。この鳥瞰学習には、経営構想と社長就任演説の相互評価をベースとしてのゼミ毎の代表者(ゼミ・チャンピオン)の選出、さらにはゼミ代表者によるプレゼンテーション会を経てのクラス総代の決定の一連のプロセスが織り込まれており、プラグマティズム、アスピレーションの双方から、受講者一人ひとりが、経営者リーダーとしての理念や志、コミットメントを内在化していきます。
(ゼミにおける最終アウトプット)
本社社長を拝命されたという想定に基づき、
①最初の役員会に新任社長として提出する企業全体の「経営構想」
②主要な従業員に対する、会社全体の社長としての「就任演説」
(ゼミ・ファカルティ) ※各ファカルティが、4名程度の受講生を担当します。
和氣忠 | アクセンチュア 戦略コンサルティング本部 マネジング・ディレクター <統括ファカルティ> |
大上二三雄 | エム・アイ・コンサルティンググループ株式会社 代表取締役 (前アクセンチュア パートナー) |
奥野慎太郎 | ベイン・アンド・カンパニー マネージング・ディレクター |
岸田雅裕 | A.T.カーニー 日本代表、株式会社 MonotaRO 取締役 |
斉藤 剛 | 経営共創基盤 取締役 パートナー/マネージングディレクター |
東海林一 | ボストン・コンサルティング グループ パートナー&マネージング・ディレクター |
森健太郎 | ボストン・コンサルティング グループ シニア・パートナー&マネージング・ディレクター |
八橋雄一 | ACA シニアアドバイザー (元ボストン コンサルティング グループ シニアパートナー) |
山梨広一 | LIXILグループ 独立社外取締役 (元マッキンゼー・アンド・カンパニー ディレクター兼シニア・パートナー) |
【内省学習】
内省学習には、①各モジュールの開始前に作成するリフレクション・ペーパーによる、白紙の状態での自分の振り返り、②各モジュールの終了後に作成するフィードバック・ペーパーによる、学びの深化と気づきの確認、③ISL独自の360度フィードバックモデルによるコンピテンシー評価、コミュニケーションなどにおける行動特性評価、共感力評価、倫理観評価などのセルフ・アセスメント、④マン・ツー・マンでのエグゼクティブ・コーチング、⑤ゲシュタルトセラピー(オプショナル)などが含まれます。コーチングは、ISL独自のコーチ陣が担当します。
(ISLコーチング・ファカルティ)>
松下信武 | ゾム代表取締役社長、EIリサーチ研究開発顧問 <統括ファカルティ> |
斉藤知江子 | 仕合わせるプロジェクト代表 <副統括ファカルティ> |
島崎湖 | パーソナルコーチ、前CTIジャパン事務局 <副統括ファカルティ> |
倉田きたみ | ヒューマンエイジ研究所 代表取締役 |
アキレス美知子 | SAPジャパン常務執行役員人事本部長 |
留岡一美 | POLARIS & Partners 代表 |
松本眞由美 | パーソナルコーチ 他 |